遺言書があれば

最近は、遺言書を作成される方が増えてきている。
とはいえ、遺言書のない方のほうが、圧倒的に多い。

先日、相続業務の依頼を受けた。
高齢者で、配偶者が亡くなられ、お子様は無し。
当然、両親も亡くなっているので、この場合、法定相続人は
亡くなった方(被相続人という)の兄弟ということになる。

依頼者がおっしゃるには被相続人に兄弟は3名で、
すでに、遺産分けについて口頭での合意は得ているとのこと。
俗にいう遺産分けは、「遺産分割協議」と呼ぶ。
ついては、戸籍を集め始めると、異父兄弟やすでに亡くなった
異父兄弟の子が、代襲相続人として14名判明。
いきなり複雑な状況になった。

ああ、ここで、遺言があれば、どれほどよかったことかと
つくづく感じた。
この相続の展開は、不透明だが、依頼者には、ご自身の
相続に備えて、この際ぜひとも、遺言書作成をお薦めしようと
思ったしだいだ。

お子様がいらっしゃらず、兄弟が法定相続人になるケースは、
遺言書作成をお薦めしたい、典型的なケースである。

配偶者の法定相続割合は、4分の3で、残りの4分の1が
兄弟の相続分となる。そして兄弟には、遺留分(いりゅうぶん)と
言われる遺産の最低取り分の権利もない。
遺言さえしておけば、簡単にすべての遺産が配偶者のもの
にできる。

遺言書は、健康なときにこそ作成しておきたいし、なにも
資産家だけが作成するものでもない。
自筆遺言なら、費用はゼロ出し、もっともお薦めの公正証書遺言
を作成したとしても、その費用は、遺産分割協議で苦労することを
思えば、実に安いものである。

備えあれば、憂いない。
気になる方は、司法書士にご相談を。

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