過払い金返還の近況

過払い返還を謳った広告は、減る気配は無く、
むしろ増えているような気がする。
大阪の地下鉄や、京阪電車には、多くの広告が
出ている。阪急には広告がないのは、なにか
訳があるのだろうか。

広告が増えるくらいだから、連日多くの人が、
過払い返還請求しているのだろう。

その反動だろうか、最近、貸金業者のこの返還請求に
対する対応がすごく悪くなっているようである。
このまま請求されるまま返還していては、会社がもたないとの
判断か、業者間で、申し合わせでもしているのか、
現実に、返還金を手にするまでの期間がすごく伸びているようだ。

多くの依頼者は、すぐにでもお金が戻ってくると思われており、
最初に、このことをよく説明しておかないと、今度は、こちらと
お客様のトラブルに発展しかねない。
いや、説明しておいても、なお、なんでこんなにかかるのかと
苦情をおっしゃる依頼者もおられる。

お客様から、依頼を受けると、我々は、まず取引履歴を業者に
請求する。専業大手なら、2週間くらいで、送ってくれるが、
クレジット系は、実に時間がかかる。最大手のクレジット会社だと、
3か月位要する。
取引履歴を、法定利率で利息計算をやり直す、いわゆる「引き直し計算」
をしたのちに、業者に対して、請求書を送付する。
そして、任意の交渉に入る、或いは、訴訟を起こすという手順を踏む。

最近は、この段階で、すごく時間稼ぎをされる。任意の交渉に入ると、
社内決済がおりるのに、1か月かかるといわれる。いくらプッシュしても
相手は、譲らない。そして1か月後に、かなりの減額を要求してくるし、
なんとか。お客様の納得いく金額が出ても、実際に振り込まれるまで、
数か月かかる始末だ。従来だと、和解がまとまると、1か月後くらいを
振込日としていたし、それより早く繰り上げて返してくれる業者も
多かった。
それではと、即、訴訟したらしたで、従来なら1回目の裁判の前後に、
業者から電話が入り、和解するケースがほとんどであったが、
最近は、2回目以降の裁判までひっぱるようだ。裁判は、1か月に1回の
ペースで開かれるので、最低でも2か月は時間稼ぎされる。

最近、某大手業者は、苦しい財政事情を訴え、ついては、大幅に減額
して欲しいと嘆願書なるものを送ってくるとこもあると聞くし、
事務所に業者が出向いてきて、ひたすらお願いされることもあるらしい。

こちらとしては、そんな業者の対応に、配慮することなく、1円でも
たくさん返還してもらえるようがんばるわけだが、ここで、あまりがんばりすぎて、
時間がたち、相手が倒産してしまっては、元も子もない話になる。

大手だから、つぶれない保証はどこにもないし、またこちらとしても
判断できない。
あとは、お客様と相談のうえで、どうするのかを決めることになる。

しかし、少なくとも、メガバンク傘下の大手業者は、お行儀よく
やってもらいたいものである。
公的資金で助けてもらったり、ほほゼロの預金金利で、長年
預金を集め続けることを許されているのだから。

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