相談当番

久々に、相談当番でした。
大阪司法書士会では、常設の司法書士による無料法律相談を
開いています。半年に1回くらいの頻度で、当番が廻ってきます。

4人の相談者の相談に応じますが、一人40分間で、立て続けに
応じるので、結構、ノドが、がらがらになります。(ノドが弱いんです)

ある若い男性の相談で、ある物をインターネットオークションで、
売却したが、その代金の一部を支払ってくれないので、
なんとか回収したいとのこと。

20万円位の物を頭金10万円を受領した際に、物は相手に
渡し、残金は、1カ月後に支払う約束だったようですが、
催促するも、なんだかんだ言い訳をされ、結果、
4か月経ったいまも払ってくれず、携帯にも出なくなったとのこと。

インターネットオークションといっても、携帯でできるオークションとの
ことで、やりとりは、ほとんど携帯メール。
携帯で、こんなことまでできるなんて、知りませんでした。

相談者は、なにも悪くないわけですから、法律にのっとれば、
必ず救済されると信じて、相談にこられたようでした。

お答として、ご自身で、手続きしたいという希望でしたので、
内容証明郵便を使った催促であるとか、
簡易裁判所の少額訴訟について、説明しました。

しかしながら、仮に少額訴訟で勝っても、これで、相手が
払ってくれる保証は、ありませんよと、説明すると、
なんでですか?じゃあどうなるんですか?と問われました。

次は、やはり裁判所で強制執行手続きをとることになるんです。
でも、強制執行するには、相手に財産があり、そのありかが
わかっていないとだめですから、もともとなんの財産も
ないような人なら、強制執行すらできないんです。

ここまで聞いて、相談者は、法律は正義を守ってくれると
思い、相談に来たが、そうとは限らないんですねと、
がっかりされたようすでした。

そうなんですね、民事だと、腕ずくでは、取り立てできないので、
結局、「無い袖は、振れない」ということになり、
財産が無い人が、いちばん強いという理不尽な結果になります。

裁判を起こしても、その分、余計な手間と費用をかけることに
なりかねません。もっとも、判決をもらっておくと、時効が
10年に延ばされるんで、向こう10年間で、取り立てられる
チャンスがあるかも知れませんから、全く無意味なことには、
なりません。

やはり、見知らぬ人と取引するようなオークションのような
場合は、常に代金全額と物を交換するようにしないといけません。

希望以上の値段で売れたと喜んでいても、代金を
受け取らないとまったく意味がありません。
くれぐれも、ご用心を。

この記事へのコメント

この記事へのトラックバック